VW GOLF(ゴルフ)の歴代モデル、ビンテージ車:1973年~2008年を一挙まとめ

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VW GOLF(ゴルフ)とは

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ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲン(VOLKSWAGEN)が製造する普通自動車がVW GOLF(ゴルフ)。フォルクスワーゲンを略してVWと呼びます(上記写真は2012年に出たVW GOLF 7代目)。

GOLF(ゴルフ)がよく言われるのが「世界中のベーシックカーの基準」です。普通乗用車の以後のスタンダートなる技術をいち早く取り入れてきた歴史からそう名付けられており、魅力を一言でまとめると「生活を豊かにするキング・オブ・実用車」と言っても過言ではありません。

シティエマージェンシーブレーキ機能、プロアクティブ・オキュパント・プロテクションなど、万が一の事故を予測し、ドライバーをケガから守ってくれるシステム、疲労検知システム、これからも先進技術をいち早く取り入れ、世界の車のスタンダートを決定づける役割を担い続けるはずです。

「日本を走る輸入車の4台に1台がVW車」(引用元: 「VWどこがいい?|現代ビジネス」)と言われています。

Volkswagenというドイツ語を直訳すると「国産大衆車」という意味になります。本来は大衆理容のようなポップな存在へ舵を取る方針が、ブランドのあるメーカーへ発展していきます。

フォルクスワーゲンが愛さる理由の一つに、車としての「剛性」が挙げられます。命を守ってくれる安全な高剛性ボディは、超高張力鋼板を使い、衝撃吸収構造を起用することで対向車との衝突の際も高い優良保護性能を発揮します。

頑丈なボディを作るため、強靭な素材を惜しみなく使い重いボディを支えるためのバランス良いサスペンションを配合、剛性を保つため綿密な設計、強い負荷が掛かる部分に仕込む補強材、時速200kmで使用されることも想定した高度な溶接など、とにかくボディが強いのが魅力です。

車の中もゆったりとしたくつろぎの空間で、身体にフィットするほどよく固いシートも好評です。とにかく強い、だから、カッコいい、車の本当の役割と本質を突いた素晴らしい外車ということが言えます。

今回はそんなVW GOLF(ゴルフ)の歴代モデル、ビンテージ車をチェックしていきたいと思います。

第1世代 ゴルフI 17型:1974年~

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フォルクスワーゲンは、ナチス・ドイツ時代にフェルディナント・ポルシェ設計のビートルを生産する国策企業として設立されました。国策第一弾として開発されたのが「ビートル」と呼ばれる小型自動車です。

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Beetle(ビートル)は文字通り「カブトムシ」の意味で、ドイツ語では「Kafer」と呼ばれています。このビートルに次ぐ後継者として開発が進められたのが、GOLF(ゴルフ)になります。ドイツ人の完璧主義に徹底する国民性から、長い年月をかけてテストを繰り返し、1974年にVW GOLFを発表。

GOLF発表当時、世界の車は流線形というファッションがもてはやされていました。コンパクトかつハッチバックスタイル(ボディのリヤ部分の窓と一体の扉「ハッチ」を上下または横方向に開閉できるスタイルで荷物室と室内が隔てられていないスタイル)なゴルフは特異な存在として迎えられました。

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しかし、GOLFは発売してわずか2年10ヶ月で100万台を記録、さらにその後の20ヶ月で200万台が世に送り出され、登場から5年6ヶ月で300万台ものGOLFが愛用されることになります。イタリアの巨匠、工業デザイナージョルジェット・ジウジアーロのデザインになります。

第2世代 ゴルフII 19E型:1983年~

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2世代目のゴルフ2は、1983年にデビュー。日本へは翌年の1984年から導入され1992年まで販売されることになります。キープコンセプト(エクステリアといったデザインを旧型モデルから大まかに引き継いで、ほとんどデザインを変えないこと)しつつ、ボディを大型化、それでも全幅は1,665mm、車重も約1トンと軽量でした。当時の特徴としては、走行性能が優れ、市街地での低速の粘りの強さはもちろん、高速での伸び、コーナーでのしたたかさなど、走り込みたくなる運転の心地よさが得られる車となっています。

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ヨーロッパ最大の全天候型風洞実験室で磨かれたエアロダイナミクスCd値=0.34というこのクラスではトップレベルのボディが生み出す走行効率に加えて、フォルクスワーゲンならではと言える足まわりの軽快さがひとつとなって、速度制限のアウトバーンでアルプスのワインディングロードをひときわきわだつ走りを実現。コンパクトな外見にもかかわらず、室内は2リットルクラス並みの快適さ、総ガラス張りしたかのような視角の広さで、運転がより楽しくなるというメリットもあります。

同じハッチバック車でもトランクルームが広く利便性が高くなっています。

第3世代 ゴルフIII 1H型:1991年~

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3世代目は1991年にデビューし、日本には1992年(フォルクスワーゲン日本登場40周年)に導入され、1997年まで販売されました。もっともベーシックなCLいは1995年に190万円を切る戦略的な価格をつけるなど、輸入車の存在を身近な存在へと変えました。ボディの機能の強化に関する様々な新機構採用をはじめ、ステアリング、シートの構造など、細部に至るまで入念に配慮。サイズアップを最小限に留めたうえで、居住性にゆとりが与えられ、空力特性の改善などによって走行ノイズも低減。

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ゴルフ初の2.0リットルエンジン搭載をはじめ、性能と環境対策を調和させたエンジンの開発、サスペンション技術のさらなる熟成なども実現。低燃費エンジンの開発、リサイクル可能な部品の使用率を高めるなど、環境意識の高いドイツらしい施策も盛り込まれています。

第4世代 ゴルフIV 1J型:1997年~

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大型路線で全グレードで3ナンバーとなった4世代目。欧州では1997年に、日本では1998年にデビューしました。フォルクスワーゲン会長フェルディナント・ピエヒ主導による高級化路線の影響を受けたモデルです。全体に純亜鉛メッキを施され、高張力鋼板を多用、それをレーザー溶接で接合する事から飛躍的にボデイ強度や安全性が高まりました。

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5ドア・5人乗りハッチバック、エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン-フロントドライブ)を採用しています。FF方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

第5世代 ゴルフV 1K型:2003年~

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アウディとの部品共用が進み、効率化が図られた5代目。デビューは2003年で、日本導入は翌年の2004年。上位グレードに特徴的なワッペングリルを採用。直噴エンジンやデュアルクラッチトランスミッションなど、機構面での進化も遂げました。ハッチバックのボディサイズは全長4,205mm×全幅1,760mm×全高1,525mmで、先代から一回り拡大され、ホイールベースは60mm延長され2,575mmとなりました

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最初に導入されたのは1.6L エンジン(最高出力116ps/最大トルク15.8kgm)搭載の「E」、2L NAエンジン(最高出力150ps/最大トルク20.4kgm)搭載の「GLi」「GT」「GTレザーパッケージ」の4タイプで、トランスミッションは全車6速トルコン式ATとの組み合わせでした。

第6世代 ゴルフVI 5K型:2008年~

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プラットホームは先代を受け継ぎ、ボディサイズは同等ですが、ボディパネル、内装が一新、ベースグレードでは1.2リットル4ターボを採用するなど、エンジンがダウンサイジングされました。デビューは2008年、日本への導入は2009年から開始。

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過給(ターボチャージャーやスーパーチャージャー)された1.4リッター小排気量エンジンに、ツインクラッチを用いた高効率の「DSG」ギアボックスを組み合わせたのが特徴で、第6世代は騒音対策に注意が払われてクオリティ感がめざましく向上しました。

最後に:実用車としてのスタンダートを牽引し続けるVW GOLF(ゴルフ)

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過去のモデルを見ると、Fiat(フィアット)やMINI(ミニ)のように、ボディラインやデザインテイストを楽しめるというよりかは、実用車として、時代の中で様々な機能性を引き上げるために向き合ってきたのが、VW GOLF(ゴルフ)と言えます。

実際に執筆時2018年時点から見ても、2世代前のゴルフⅤは中古で良質なものを買うなどはかなりオススメだと言えます。

5代目ゴルフGTIへの賛辞は、すっかり忘れ去られた。初期型なら2000ポンド(30万円)以下で見つかるし、状態の良いタマでも、5000ポンド(76万円)で手に入る。新車価格が2万ポンドだったことを考えると、なんとお手頃なことか。
引用元: 5代目VWゴルフGTIは今、「買い」なのか? – 海外ニュース | AUTOCAR JAPAN

もしも、ゴルフのモデルが10年以上古いとしても、スタイリングはいつ見ても新鮮な印象を持つことができます。それはゴルフが、過去のデザインを受け継ぎながら時間をかけて進化しているからです。

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ゴルフ5を例にすれば、エンジンは非常にフレキシブルで、真っすぐに伸びる田舎道を使い走り回ると、おもわず顔がほころんでしまう。ペダルを踏み込むと、あっという間に100km/hが出ますし、2.0リットル直4ターボのアイドリング音はとても静かです。それでいて、座り心地の良いシートと大きなラゲッジスペース。高い実用性を備えています。

これからも登場するであろう新しいVW GOLF(ゴルフ)は、もちろん、グローバルスタンダードな車として利便性と安全性に富んだ車ですが、過去の世代に注目してみるのも良いと思います。

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