ベントレーコンチネンタルは、最高のグランドツアーラー

photo by Grzegorz Czapski / Shutterstock.com

ベントレー コンチネンタルGTの概要

コンチネンタルGTは、イギリスの自動車メーカー、ベントレーが再び脚光を浴びるきっかけとなった高級車です。

・初代 2002年
・2代目 2010年
・3代目 2018年

三代目のエクステリア・デザインは、ロングノーズ&ショートデッキの伸びやかで美しいスタイルへと全面刷新されました。プラットフォームに同じフォルクスワーゲン・グループのポルシェが開発したMBSを採用したのが最大の特徴です。

photo by  Grzegorz Czapski / Shutterstock.com

一方、エアサスペンションには3チャンバー方式を採用。エアボリュームが増えたことで、バネ定数をソフトからハードまで幅広く調整できるポテンシャルを手にいれています。2代目に比較して、3代目は80kgの軽量化が施したうえで、前輪を135mm前方に移動させています。この結果、エンジンをホイールのベース内に収めたフロントミッドシップのレイアウトに近づきました。

動力性能

photo by BoJack / Shutterstock.com

従来のコンチネンタルGTにも用いられていてスタビリティ志向が強いMLBに比べると、最新のパナメーラとともにデビューしたMBSは、エンジンの搭載位置がボディの中心に近く、ヨーモーメントが圧倒的に小さいので、シャープな回頭性が期待できます。

photo by KULLAPONG PARCHERAT / Shutterstock.com

エンジンの基本形は従来型の同じW12 6リットルながら、これまでのポート噴射に加えて、直噴を備えたデュアルインジェクションに進化。この結果、最高出力635psを獲得し、900Nmもの強大なトルクを発揮します。

photo by Alexei Zatevakhin / Shutterstock.com

ギアボックスはスーパースポーツカーでお馴染みのDCTに置き換えられたほか、4輪駆動は電子制御式となって、通常時はエンジントルクのほぼ100%をリアに配分する設定に改められました。0-100km/h加速3.7秒、最高速度333km/hのハイパフォーマンス性を帯びながら、環境性能も向上。必然的にボンネットが長くなり、ノーズも低い位置に設定されています。

乗り心地

photo by Zavatskiy Aleksandr / Shutterstock.com

一般道路や高速道路を走ると、無粋なバイブレーションやノイズを一切遮断したキャビンの快適さで、この点は前代と引きを取りません。走りのビビッドな感覚を伝えるべく、振動や騒音を一定レベルまで許容するスポーツカーとは、この点において発想がまったく異なると居心地を作ってくれています。

photo by Christopher Lyzcen / Shutterstock.com

乗り心地はハードな方向に振られることもありますが、路面の凸凹を見事に吸収するしなやかさは健在で、不整路を強行突破してもボディはフラットな姿勢を崩しません。2トンを越える巨大な2ドアクーペを走らせているという感覚を消えるほどです。とても洗練されたステアリングフィールを堪能できます。

photo by Kridsada Krataipet / Shutterstock.com

アルプスで最難関とされるグロースグロックナー峠のワインディングロードでは、前代のコンチネンタルGTとは大きく違い、ステアリングを切ると、フロントにW12気筒エンジンを積んでいることが信じられないほどの軽快さでノーズの向きを変えてくれます。

photo by Tanase Sorin Photographer / Shutterstock.com

トランスアクスル方式を採用するフロントエンジン・スポーツカーを彷彿とさせながらも、高速スタビリティは前代と同等なので、この点は非常に驚く方も多いと思います。

ハンドリング

photo by FeelGoodLuck / Shutterstock.com

前代型に匹敵する快適性を維持したまま、シャープなハンドリングを手に入れた新型コンチネンタルGTは、ベントレーらしいグランドツアーラーの資質にスポーツカーの要素を付加したラグジュアリクーペと言えます。

photo by Editor77 / Shutterstock.com

長距離を高いアベレージスピードで走り切る。これぞグランドツアーの原点であり、ベントレーが主力モデルにコンチネンタルGTの名前を与える所以と言えます。

インテリア

photo by Toms Svilans / Shutterstock.com

前代に比べてはるかにスタンスが低く、スポーツカー的に見えるスタイリングなのですが、実は全高はほとんど変わりはありません。これまで同様にスポーツカーとは別物のゆったりとしたキャビンスペースが確保され、しかも、レザーとウッドをふんだんに用いたインテリアの華やかさは、前代を圧倒します。レザーは最高品質の天然物で、ウッドは栽培から加工まで自社で行った希少性の少ない木材を贅沢に使用しています。

センターコンソールにはスイス製の高級自動車時計の地板などに施される装飾技術が応用され、わずか数ミリのアルミニウムの凹凸による装飾が施されています。

「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド・キルト」と呼ばれる新しいステッチは、柔らかい極上の手触りと均一性の取れた美しい配列を実現しています。ステッチひとつひとつの位置を正確に合わせるためのプログラミング作業には、膨大な時間と手間が投下されたようです。

エクステリア

photo by CPL1980 / Shutterstock.com

最新のLEDマトリクス技術が採用されたヘッドライトも魅力で、オプションでウェルカムライト機能を設定すれば、人が車に近づくに連れてライトが明るくなるドラマチックな演出も可能です。テールライトはクリスタルをイメージしたデザインで立体感のある光が放たれます。

photo by Pokpak Stock / Shutterstock.com

1930年前後のこと、ベントレー愛好家が南フランスのカンヌからロンドンまでの道のりを特急列車のブルートレインと競い、見事に勝利した、という伝説があります。

グランドツアーラーの本質にスポーティーさが加わり、豪華で余裕のあるインテリアに優雅な一台と言えます。

ベントレー コンチネンタルGTのスペック

photo by Kridsada Krataipet / Shutterstock.com

・全長×全幅×全高 4850mm×1954mm×1405mm
・ホイールベース 2851mm
・車両重量 2244kg
・乗車定員 4人
・駆動方式 F・AWD
・トランスミッション 8速AT
・総排気量 5950cc
・最高出力 467kW[535ps]/6000rpm
・最大トルク 900Nm/1350-4500rpm
・車両販売価格 2568万円

関連記事一覧