スマートフォーフォー:メルセデス流が加わった便利に使える4人乗りスマート

ドイツ車
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スマートフォーフォーとは…

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紆余曲折を重ね、ダイムラー社が単独経営を行うことで社名を変更して立ち上がったスマート社は、2010年に日産が提携したのを機に、フランスのフルラインメーカーであるルノーとの共有を模索します。

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そして、ルノーとの共同開発で出来合ったのがスマート・フォーフォーです。4つのドアを持つ4名乗りのスマート社で、フォーフォーというのは「4人のために」という意味を持ちます。

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RRレイアウトによって小回りが利き、万が一の際にもクラッシャブルゾーンが確保でき、十分なトラクション性能を発揮するという多くのメリットを得ています。

スマート社とは?

Smart(スマート)は、1994年に誕生したダイムラー・グループのコンパクト・ブランドです。車のブランドとしては、新時代のメーカーになりますが、スマート・フォーツーを世に送り出し、フォーツは、スマート・ブランドのアイコンとして浸透しています。

輸入車の中では貴重な5ナンバーサイズモデル

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スマート・フォーフォーは5ドアハッチバックのボディを備えています。エンジンはフォーツーと同様にボディの後部に搭載しています、フランスのフルラインメーカーであるルノー・トゥインゴとは姉妹車の関係にあたり、基本的には同じ車です。

スマートフォーフォーの一番の特徴とは?

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スマートフォーフォーの一番の特徴は5ドアハッチバックとしては、ボディがコンパクトなことです。全長は3550mm、全幅は1665mmで、全幅は2人乗りのスマートフォーツと同じです。

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全長はフォーツーより795mm長いですが、トヨタのパッソに比べると、100mm短い長さになります。今はふぉるくワーゲンのポロが3ナンバーサイズに拡大されたこともあり、スマートフォーフォーのような5ナンバーの輸入車は貴重な存在となっています。

車両重量が1010kgと軽く、エンジンの性格も実用回転域の駆動力を重視

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ベーシックなパッションやプライムのエンジンは、直列3気筒1リットルの自然の吸気タイプです。受注生産のフォーフォーターボ、ブラバスなどは、フォーツーと同じ直列3気筒897ccターボを搭載します。

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ターボには2種類があり、自然吸気エンジンに当てはめると、1.3リットルか1.7リットルクラスに相当します。自然吸気のエンジンの動力性能は大人しいですが、車両重量が1010kgと軽く、エンジンの性格も実用回転域の駆動力を重視しているため、市街地であれば、動力性性能の不足を感じません。

街中に優しく馴染むデザインと小回りの良さ

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フォーツーと同じくエンジンをボディの後部に搭載するため、前輪の最大舵角が大きくなっています。ホーイルベースは2495mmと比較的長いですが、最小回転半径は、4.1mmに収まります。

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スズキのアルトは、最小回転範囲が4.2mを下回り、小回りの性能を比べてもかなり抜群です。外観には丸みがあり、街中を優しく走り抜けるコンパクトカーに仕上がっています。スポーティーグレードのブラバスは、ターボモデルをベースに内外装がスポーティーに仕上げられています。

スマートフォーフォーの最大のメリットは取りまわし性

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縦列駐車を試すと痛感するのですが、スマートフォーフォーのコンパクトなボディ、優れた視界に運転のしやすさを感じるでしょう。

スマートフォーフォーを買うならおすすめのグレードはパッション

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ベストグレードはパッションで、なんと言っても、216万円の価格が魅力です。サイドエアバッグやアルミホイールなどは装着されており、LEDランプもオプションで用意されています。

スマートフォーフォーの実用性

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エンジンをボディの後部に搭載しているため、荷室の容量は小さいです。しかし、大きな荷物を乗せる必要がない方は、不満が生じるレベルではありません。開口部がスクエアで荷物は積みやすいです。多様なニーズに対応できる荷室と言えます。

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ラゲッシュルーム容量は185リットルで、最大で730リットルまで拡大可能です。

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リアドアは約85度まで開くので、乗り降りがしやすく、チャイルドシートの取り付けもしやすいです。

スマートフォーフォーの車内の広さと快適性

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スマートフォーフォーは前席は快適で座席位置が高めで良好な視界が得られますが、後席は取り付け位置が前よりで、足元の空間が狭く感じます。座ると膝が持ち上がりやすくなります。後部座席は、座面は短めで、背もたれはフィット感がともし宇

スマートフォーフォーを購入前のポイント

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購入を検討する際は、まず動力性能をチェックしましょう。できれば、自然吸気エンジンとターボの両方を試乗すると良いです。市街地走行であれば、自然吸気エンジンで十分ですが、高速道路や峠道に乗り入れると、パワーが不足気味となり、ターボが欲しくなると感じる方もいるはずです。

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どういう用途を重視するのかを踏まえて、両方を試乗すると良いでしょう。登り坂に差し掛かったら、動力性能だけでなく、ノイズの大きさにも注意したい。

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乗り心地はボディがコンパクトなわりに快適ですが、路面の荒れた市街地も走ってみましょう。後席も含めて、乗り味に嫌な硬さがないかを確認しましょう。

スマートフォーフォーをスペック概要

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・全長×全幅×全高 3550×1665×1545(mm)
・ホーイルベース 2495mm
・車両重量 1010kg
・最小回転半径 4.1m
・エンジン 直列3気筒DOHC
・総排気量 998cc
・最高出力 52kW(71ps)/6000rpm
・最大トルク 91N・m(9.3kg-m)/2850rpm
・車両価格 216万~213万円