ベンツSクラス450:静か・滑らか・上質・緻密な走行を味わえる一台

photo by Grzegorz Czapski / Shutterstock.com

ベンツSクラスとS450の流れ

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Sクラスは、ベンツの高級乗用車でFセグメントに属されるフラグシップモデルです。Fクラスは、欧州で「以前に使用されていた最も狭義の分類において、最上位に位置付けられます。

・初代 W116(1972年-1980年)
・2代目 W126(1979年-1991年)
・3代目 W140(1991年-1998年)
・4代目 W220(1998年-2005年)
・5代目 W221(2005年-2013年)
・6代目 W222(2013年- )

2013年にはSクラスの6代目W222型が登場。2017年にはAMGとマイバッハを含むセダンモデルがビッグマイナーチェンジを敢行しました。

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続いて、クーペやカブリオレも同様の大規模な変更を行い、Sクラスのすべてのモデルが最新の安全運転支援システムや電子デバイスをフル装備することになりました。2018年1月には、日本市場でSクラス初のISGモデル「S450」を追加。新開発の3.0リットル直6に電動スーパーチャージャーと呼ぶモーターをツインスクロールターボと組み合わせることで、低回転域で過給を行い、ターボラグを解消。発進時からスムーズで力強い走りを実現しています。

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メルセデス・ベンツにとって直6の採用は、1999年以来、20年ぶりとなりました。

複雑で緻密な新開発直列6気筒エンジン

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2017年のフェイスリフトの際に、日本仕様からディーゼルもハイブリッドもなくなっていたメルセデスベンツSクラスに、隠し玉として登場したISG搭載モデルS450。このエンジンの構成は、極めて複雑で、電装系の48V化による補機類の電動化で実現したベルトレス設計によって全長うぃ短縮した3リットルユニットには、ツインスクロールターボチャージャーが1基、組み合わされます。

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そして、9速AT一体のISG(インテグレーテッドスタータージェネレター)は、減速エネルギーの回生と充電、そして電気モーターアシスト機能を持ちます。

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さらにISG(インテグレーテッドスタータージェネレター)は、電動スーパーチャージャーの駆動も行います。ターボチャージャーが十分に働けない低回転域での過給ラグを打ち消すのが、その役割です。ツインチャージャー化されたエンジンは最高出力367ps、最大トルク500Nmを発生し、これにISG(インテグレーテッドスタータージェネレター)の15kw、250Nmが加わります。

走らせる前にまず驚くのが、520rpmという印象アイドリング回転数の低さです。これは、ISG(インテグレーテッドスタータージェネレター)の緻密な制御で振動を抑えることで実現しています。発進は滑らかで、アクセル操作に応じてリニアにまるで遅れることなく、車が動き出します。低速域のレスポンスは鮮烈で、エンジン回転数が1000rpm前後の巡航状態からもシフトダウンを待つことなく即座に強い加速が得られます。

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しかも、高回転域までさらに回していけば、直列6気筒らしい滑らかさ、粒の揃ったサウンドを存分に楽しむことができます。巡航時にはエンジンの存在はほとんど意識させません。

ECOモードで走らせている時には減速時のエンジン停止も行います。アクセルを踏み込んで再加速する際は滑らかで、ISGが再始動したエンジンの回転を瞬時に必要なところまで高めてクラッチを繋いでくれるので、ショック皆無のままスムーズに加速に移ることができます。

ベンツS450は乗ると分かる直6のフィーリングのよさ

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静かで滑らか、そして、全域でトルキーという内燃エンジンの理想を、電気の力で実現したパワーユニットに、ついつい目がいきますが、理屈なしに乗ってみると、上質な走りを体感することができます。

インテリアはフラッグシップらしい豪華なインテリアで、気分を高めてくれる一台であることに間違いはありません。

ベンツS450の主要スペック

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・全長×全幅×全高 5125×1899×1493(mm)
・ホーイルベース 3035(mm)
・乗車定員 5名
・駆動方式 FR
・トランスミッション 9速AT
・タイヤサイズ 245/50R18
・JC08モード燃費 12.5km/l
・車両販売価格 1147万円

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