チェコのシュコダ(SKODA)解剖!特に歴史・由来が面白い!車種まとめ

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チェコはドイツの右(東)、オーストリアの上(北)に位置します。日本では正規輸入されていないチェコシュコダ(SKODA)車。現在はフォルクスワーゲングループに加入し、シュコダの7人乗りクロスオーバーSUV『コディアック』の高性能モデル『コディアックRS』は「世界最速7シーターSUV」を記録(2016年)するなど、大活躍です。

定点観測にはなりますが、2017年度10月度の月間販売台数を見ても、クロアチア、エストニア、フィンランド、ポーランド、スロバキア、スイスで第一位となっているのがシュコダのオクタビア(OCTAVIA)となっています。

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上記がシュコダのオクタビア(OCTAVIA)になります。精悍なフロントボディが良い雰囲気を醸し出しています。

今回は、ヨーロッパを始め世界中で大人気なシュコダ車について、掘り下げていきたいと思います。

シュコダのエンブレムのデザイン

車のエンブレム

現在は銀色で象られることが多いです。鳥が羽ばたいているように見えるかもしれません。上部は「翼」のイラスト、下部は「矢」をイラストにし、「ウイング・アロー」と呼ばれています。

外円は、製品の普遍性、精緻、地球、世界を意味しています。下部の矢は、常に先進的である、前を見続けるという意志を込めています。鳥の目のようにも見える黒い部分は、歴史を作り出そうするという意味があるそうです。外円が世界や地球なので、そこに爪痕を残すというか、そういった意図なのかもしれません。

ロゴデザイン

シュコダがメーカーとしてのロゴを掲げる時は上記の緑のグラデーションになります。緑色は「自然環境への配慮」を意味します。1925年から変わらないエンブレムですが、モチーフ1つ1つにしっかりとしたコンセプトを込めているからこそ、いつの時代に見ても、納得できるものになっていると言えます。ストーリーを感じられるからこそ、デザインは説得性を与えていくのです。

シュコダは機械屋と本屋の二人で立ち上げた自転車ブランドだった

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シュコダの始まりは、1895年、機械工のヴァーツラフ・ラウリンと書籍商のヴァーツラフ・クレメントが自転車メーカーのラウリン&クレメント社(Laurin&Klement)を立ち上げたことに及びます。上記画像の自転車が一番最初にラウリンとクレメントが作った自転車「L & K Voiturette type A」になります。

歌手のデュエットのような会社名ですよね。もしかしかすると個人事業主どうしでタッグを組んで「自転車でメシ食えたらいいな」的なレベルだったかもしれません。しかし、そこからみるみると発展していきます。

  • 1898年 オートバイの製造に成功
  • 1901年 自動車製造
  • 1905年 四輪駆動車製造
  • 1907年 株式会社化
  • 1912年 自動車メーカ買収

ラウリン&クレメント社(Laurin&Klement)は、まさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」、いや、「走る車を破壊する勢い」で成長していきます。加えて、第一次世界大戦の特需で急成長し、オーストリア=ハンガリー国内最大の自動車メーカーに成長していったのです。

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車に刻まれるマークも非常にカッコよいですね。ラウリン&クレメント社は、その後も、乗用車やトラック、航空機用エンジンの製造を手がけて好調な業績を上げますが、とあることがきっかけで流れは大きく変わっていきます。

チェコ最大級企業シュコダの買収

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1924年にラウリン&クレメント社は、大規模な工場火災が発生し、一気に経営困難に陥ります。そこで、シュコダが登場し、買収へ踏み切ります。シュコダは、

  • 国内最大の財閥
  • 20世紀のヨーロッパにおける最大級の工業超大手企業

で、兵器や機関車(鉄道車両)、飛行機、船、自動車、工作機械、蒸気タービン、発電所設備など、あらゆるものを製造。1925年の買収を機に、ラウリン&クレメント社の車のブランド名はシュコダになりました。

KAROQ(カロック)

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2017年にベールを脱いだ5人乗りSUVです。5ドア、駆動方式はFWD/AWD、変速機は6MT/7DCT、全長4,380mm、全幅1,840mm、全高1,605mm。

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ドイツのフォルクスワーゲングループが開発した、プラットフォームを基幹としたFFとFFベースの4WD車用のエンジニアリングアーキテクチャ「MQBプラットフォーム」を搭載。

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シュコダらしいエレガントな雰囲気が押し出されています。冒頭でご紹介したオクタビア(OCTAVIA)と一緒に見ると、さらにシュコダらしさというのがお分かり頂けると思います。カロックはシュコダ車としては初めて(自由にプログラミング可能な)デジタルインストゥルメンタルパネルを採用。オプションでLTE接続、スマートフォンのワイヤレス充電器も装備することができます。

OCTAVIA(オクタビア)

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シュコダの中核を担うDセグメント・サルーン(ミドル〜アッパーミドルセダンに相当、大衆車に比較して高級感のあるセダン)。初代モデルが1996年~2005年、2代目モデルが2004年~2013年、3代目モデルが2013年~現在となっています。

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洗練された内装と乗り心地が魅力。特にファミリーユースに最適な乗り心地。

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全長は4,685mm、全幅1,814㎜、全高1,449mm、5人乗り、駆動方式はFF、変速機は6MTとなっています。

最後に

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以上、チェコの自動車メーカーシュコダについて掘り下げていきました。自動車メーカーができる歴史が非常に面白い流れでしたよね。精悍かつ精錬されたデザインも非常に好意的です。最後に他の車種と写真をぱっとご紹介していきます。

FABIA(ファビア)

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フォルクスワーゲン・ポロをベースにオリジナルデザインを施した車種です。

SUPERB(スパーブ)

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もともとはシュコダの戦前のフラッグシップ(その会社で展開されている製品の中でも、最上級に位置する製品)で、2001年に復活。全長は4,861mm、全幅1,864mm、全高1,468mm。

RAPID(ラピード)

2012年にできるかとうことで、デビューしたBセグメント(コンパクトカーを指すカテゴリー)4ドアセダンです。上質な内外装が与えられ、兄貴分のオクタビアに通じる雰囲気を演出しています。

CTIGO(シティゴー)

シュコダのボトムレンジを受け持つAセグメント(超小型車)のシティーコミュター(都市内の移動や近郊からの通勤に使われる小型乗用車)です。全長3,563mm、全幅1,641mm、全高1,478mmです。

KODIAQ(コディアック)

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2016年デビュー、シュコダ初の本格SUVで、セアト・アテーカの姉妹車。

購入や乗車の機会がなくても、他社や他国のメーカーについて掘り下げることで、自分の車に対する様々な思いが明確になってくる

だから、外国車というのは、掘り下げるだけで、とても人生を有益にしてくれます。ぜひ、この機会にシュコダについても注目してみて下さい。